情熱の声楽家 星洋二
情熱のひと 星 洋二
次の記事でさらにプライベートなことが解明されます。
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大学入学まで
会津若松市出身。音楽教師(元藤原歌劇団員)の父と美術教師の母の間に生まれる。
小学校低学年までは,ボーイソプラノ,音楽の授業ではよく一人で歌わされた。
中学校ではブラスバンドに夢中,3年間ドラムを叩きに通学。
高校では男声コーラスで活躍,3年の時「ゆうやけの歌」(湯山あきら)のテノールソロを歌い,全国優勝を果たす。高校1年の時,歌とパーカッションのどちらで音楽大学を受験するか迷い,とりあえず太鼓で夏期講習を受講,大学の練習室で一人太鼓を叩くことにつまらなさを感じ,声楽専攻を決意。その年の冬,地元会津の「第九」に合唱で参加,ソリストの高橋啓三氏の声に惚れ込み,
ホテルのロビーで待ち受け弟子入りをする。 大学入学以降
東京芸術大学,同大学院を修了。院の2年時,大学定期オペラ「ドン・ジョヴァンニ」にオッターヴイオ役で出演。
イタリア留学
画廊でアルバイト,額を組んだり,絵と額のコーディネート等の仕事をしながらレッスンに通い,留学の費用を貯める。イタリアに留学,アルド・プロッティに師事,ディプロマと同師のサインが刻印されたゴールドメダルを授与される。
帰国後 ゛ ロッシーニ「オテロ」のオテロ役でデビュー,以後,アルフレード,ロメオ,カヴァラドッシ,ロドルフォ,ホセ役等を演じ,ジローオペラ賞新人賞を受賞。二期会には,会員試験で入会
,「学生王子」のタイトルロールでデビュー(青島広志と初共演),以後,同氏とは様々なステージで共演。氏作曲のオペラ「龍の雨」にテンジュ役で出演。
再びイタリアへ
平成8年度文化庁派遣芸術家として,再びイタリアへ渡る。フランコ・コレルリに師事。在伊中も,ミラノを中心に,各地でのコンサートに出演。ニューヨークのカーネギーホールにも出演。
そして帰国 二期会,新国立劇場,東京オペラソサイエティ,東京オペラプロデュース,日生劇場をはじめ、様々な公演に主役出演し、タンホイザー,オテロ,ポリオーネ,マンリーコ他,数々の難役を好演、いずれも高い評価を得ている。
東京音楽大学の准教授として、後進の指導にあたるほか、学生支援課長を兼任している。二人の息子の父である。
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